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  • 2021/06/14 00:55



    「今時の子はGoogleYoutubeで知識を得た気に成る。本を読め、本を」


    と、昭和の権化みたいな方は周りにいたりしませんか?



    結論。「今の時代は様々な情報媒体があるため、知識を得る為の手段は本に拘らなくても良い」とスピリズは考えています。



    それでも「本」というカタチになってるから、その内容の信憑性は下手にGoogleで調べた知識よりもありますし、一冊を読み干す価値はあります。


    でも昔の常識が、現代では通用しなくなる、というのはよくあることです。


    小学校に設置されていた「二宮金次郎」の銅像は、仕事の合間にも本を読んだ賢い子供の銅像ですが、現代では「歩きスマホ問題」もあり、撤去されている場合も多いそうです。




    「本」に話を戻すと、紙のめくる手触りや、ハードカバーの装丁の美しさは不朽です。


    作家、編集者、出版社が一丸となって、ページをめくる肌触りの為に紙質にこだわり、イチから開発したり、読み易さや内容のイメージの為にフォントにもこだわったり、一冊の本がまさに芸術の結晶だったりもします。

    ですから「本」を購入したり、それ自体をコレクションすることも時代を超えて素敵なことだと思います。





    でも、こと知識を得る為の媒体は「本」だけでは無くなっていることは確かです。


    それに、今は本の内容を要約したものを切り抜いて、動画としてアップロードされるチャンネルも多数あります。

    スピリズもよく活用します。

    話は少し変わりますが、特に映画の内容を10分にまとめてあるYouTubeはお気に入りです。

    映画は一本見るために2時間ほどを要しますが、内容だけ知識として得る為の10分動画はかなり有効です。


    先日「映画を倍速、またはスキップさせて観る人が増えている」というネットニュースが炎上しているのを目にしました。

    俳優の演技の間や表情の機微、世界観に引き込む為のBGMなどが台無しだと。それに様々な人が関わって出来上がった作品の冒涜だと言わんばかり。映画を時間通りに見ない人種への攻撃が凄かったです。



    スピリズ個人的には、映画館には入れない精神状態なことも重なり、自宅でのんびりソファで寝転んでTVで観ることの方が好きです。

    映画館で見る良さの一つに「音響」があるようですが、逆に聞き取りにくくて、大きな音も苦手で、映画館で映画を見るという文化から遠く離れて生活しています。

    あと、普通に解像度低くないですか?

    (⌒-⌒; )

    目が慣れるのかもしれませんが、常にぼんやり見え続けることにストレスを感じます。

    _:(´ཀ`」 ∠):_


    映画を観ることにしても、さまざまな方法がある昨今、その方法が増えたのは単に需要があるからに他なりません。


    人に与えられた一日24時間という限りある時間を、どう使おうと自由ではありませんか。

    選択の自由が現在の価値だと思います。


    最近は「こうであるべき」のような考えを、様々な媒体が「様々に選択出来る」世界へ移行している時期です。


    けれども、どんなに選択肢が増え、テクノロジーが発達しても、原始的に「本を一冊読む」という人間自体の「能力や体力」は重要だスピリズも思います。


    一冊の本を要約してまとめサイトに挙げられること。

    映画一本を10分以内にまとめられること。

    それらは知識の補完の為の単なる媒体です。

    知識を得ることは出来ても、本来芸術作品に触れて感じる「感動」のような心の動きはそれらの媒体からは得られないかもしれません。


    限られた時間内で、自分の心を肥してくれる作品は、心の余裕を持って「鑑賞」する時間が大切だと考察します。


    スピリズも映画を10分に要約されたYouTubeも好きですが、本当に観たい映画は時間を惜しまず観ることも勿論あります。※自宅ソファの上でですが。

    やはり、そこには、10分の要約では得られない「感動」があります。


    今話題の本を要約してくれたYouTubeもよく活用しますが、本当に読みたい本や、写真集などは「本」のカタチをしているものを欲しいと思います。


    今日202169日は特に『進撃の巨人』の最終巻の発売日だったので、今まで漫画は全部電子書籍にしてましたが、通院帰り、この最終巻だけ書店で購入しました。


    本来、内容だけなら電子書籍で良い派ですし、でもまだ電子書籍として配信されていないことも重なって、物質としての漫画本を購入するという572円分の贅沢をしました。


    今、帰りの電車の中ですが、物質となっている漫画本を読める「ワクワク感」を確かに感じています。


    実は先日、『呪術廻戦』最新巻を電子書籍で購入してました。でもまだ読んでいません。それと比較すると、このワクワク感は大違いです。

    (単に『進撃の巨人』がマイブームになってるだけかもしれませんが、「本」という物質への価値を感じる気づきに繋がりました)


    最後に『活字を読む体力』について。

    今回は最終的に「本」が「漫画本」の話になってしまいましたが、どんな媒体で知識を得るかはその人の自由であるのは変わりないと思います。


    でもその知識を人生の肥やしに出来るかはその人次第だと推測します。


    個人的には、昭和末期生まれで、携帯やパソコンが家庭に当たり前に無かった時代を知る最後の世代の私は、どんな内容のものでも『本を一冊読む体力』は持ち合わせていたいと感じる今日のこの頃です。


    これは古い考えや偏見に近いのかもしれませんが、そういう『体力』があれば、自分で本を一冊読み干すことの「達成感」や、「インスタントでは得られない感動や心の栄養のようなもの」を手にすることが出来ると信じて生きて行きたいと、気づきを得た一日でした。


    いわゆるそれが「感性」を培うことに繋がるチカラなのだと信じています。