2023/07/05 09:13
作家にとって「完売しました」は一度は言ってみたいセリフです。
ですが、
ことお客様に満足していただくことを優先する商売の常識において
一番最高なのは「一個だけ売れ残る」ことです。
それは、
完売したらあと何個お客様が欲しいと思って下さったのかわからないからです。
とは言っても、
手作り一点ものを売りにしている作家さんもいらっしゃるでしょうし、
スピリズも大体一点ものです。
同じものは二つと作れません。
そう言うタイプの作家にとっては
「完売はお客様に対して不誠実」と言われても、
心にズンとくるものがあります( ꒪⌓꒪)
ところで、これは全く脱線する余談ですが、
一点ものを「完売」と言うのも変な気がしてます。
一個しかない作品に「完売しました!」と血眼でSNSで宣言するのも
「品が無いな」と感じるのは私だけでしょうか?
「完売しました!」の言葉の裏に
「どうだ見たか!売れたんだぞ!私ってすごいだろ?」
という心理が透けて見えるからです。
それよりも、
「おうちが決まりました」
「素敵な持ち主様に選んでいただきました」
「世界で唯一のご縁に感謝いたします」
などなど、
スマートに感謝を込めた表現が好きです。
そんなふうに言葉を選んでいる作家さんは素敵だなと思うわけです。
これは本当に個人的な意見でごめんなさいなのですが、
一個しかない作品に「完売しました!」の宣言をする人は、
自分本位な性格が透けて見えてしまうので、
そういう人とは距離を置いています。
かつてのスピリズがそうだったからです。
「完売しました!」に憧れましたし、
毎回宣言するようにしていました。
ですが、少しでも作品を欲しいと願ったお客様に対して、
「買えなかった…(இ(エ)இ`)」と、
がっかりさせてしまう言葉だと気づいた時、
この言葉を使うことをやめました。
そして、
「自分が!自分が!」と、
自己主張で世界を曇らせないように、
これからも気をつけたいなと思うのでした。
さて、話を戻すと、
ハンドメイドでも同じデザインを何個も量産するのだとしたら、
やっぱり、
完売より「一個だけ残る」を目指した方が
「お客様に対して配慮と思いやりがある」と思うわけです。
スピリズは最近は少しずつ同じデザインのものを量産したり、
色違いを用意したりしています。
ありがたいことに、たくさんのご縁を結んでいただき、
おかげさまで、在庫がゼロの作品も多くなっています。
お店を覗いていただたのに、
お目当ての作品が無い場合は本当に申し訳ありません。
ただし、一点ものは一点ものなので、
大変恐れながら同じものはご用意できません。
それは本当にご容赦願います。
ですが、
スピリズは常に「完売はお客様に対して不誠実」と言う精神を胸に、
ご来訪のお客様にお買い物を楽しんでいただけますよう、
今年の目標として2023年12月にかけて、
今までよりたくさんの作品を登録できるスタイルを確立させ、
常にショップには充実した作品数があるよう精進して参ります。
そんなスピリズの新作通販日は直近では、
7月7(金)22時BASEにてでございます。
ただいま急ピッチで仕上げをしています。
今回も数はあまりご用意できておりませんが(本当に猛省します)、
ぜひ当日は、
お店に並んだ作品のラインナップだけでもご高覧いただけたらと願っております。
素敵なあなた様に選んでいただける作品を生み出せるよう、
これからも精進いたします。